古材を無料で手に入れる方法5選!古材についても詳しく解説

木材を使って雰囲気のあるインテリアをDIYしようと考えたとき、気になるのが費用面です。できるなら無料で材料を調達できれば助かるでしょう。近年、日本では古材が注目されており、その独特な雰囲気やレトロ感が人気です。この記事では古材の定義やメリット・特徴、さらに古材を無料で入手する方法について説明します。

古材とは

一般社団法人・全国古民家再生協会によると、古材とは終戦から5年後の、1950年(昭和25年)以前に建てられた建物のことです。または築50年以上の建物を解体することで、得られる再利用が可能な国産木材のこととされています。

古材の種類は、ヒノキやケヤキが多いです。終戦当時は、戦後復興で住宅建築用の木材が多く必要だったため、森林伐採が進みました。それらの木材は良質で、急速な乾燥処理をしなかったため耐久性があったのです。次の建築で、柱や梁などにも再利用されていました。

復興後は「森林法」が改正され、森林伐採に一定の規制がかかったことなどもあり、外国産の木材が広く普及したのです。その頃から木材は大量消費され、古材は再利用されなくなりました。

古材のメリットと特徴

古材は現在最も普及している新材より、耐久性・耐震性・弾力性などの面で勝ります。古材は、長期間をかけて自然乾燥してきた「天然乾燥材」です。樹齢100年のヒノキは伐採から100年後に、圧縮強度と引っ張り強度が最も増します。その強度が落ちるのは、800~1,200年後です。

一方、現在最も普及している建築用木材は、130℃の高温で乾燥させた「強制乾燥材」です。加工しやすくなる反面、調湿作用や弾力性が減少します。強度が最も高まるのは納品時で、耐用年数は35年程度です。

古材を無料で手に入れる方法

通常古材は取引業者によって販売されています。しかし建築現場などで廃材を譲ってもらえると、無料になります。稀にまとまった量の古材を無料で入手できる場合もあるので、さまざま場所に足を運んでみましょう。インターネットや地域の情報へアンテナを張り巡らせておくことが大切です。

中古品の販売・譲渡サイトから探す

インターネットには、中古品の販売・譲渡サイトがあります。「そのサイト名 廃材」で検索してみましょう。廃材を無償で譲渡希望する投稿が日本全国から数多く集まっており、0円での出品となっています。早い者勝ちの場合が多いので、お住まいの地域からの投稿がないか日頃からチェックしておきましょう。

インターネットで古材を無料で提供してくれる業者を探す

仕入れた古材を諸事情のため無料で提供された業者さんや、割れや欠けなどがある規格外の木材や廃材を無償提供してくれる業者さんがあります。インターネットに引き取り希望の記事をアップしている場合があるので、チェックしてみてください。今後も同様なケースがあるかもしれないので、気長に検索してみるとよいでしょう。

市町村の「譲ります・譲ってください」のコーナーを活用する

資源の有効活用やゴミ削減のため、各市町村や地域が家庭不用品交換事業を行っています。各地域によって名称は異なりますが、「譲ります、譲ってください」や「生活用品活用バンク」などのコーナーがあるでしょう。環境課に登録しておくと、希望の条件に合った提案を紹介してもらうことが可能です。机やテーブル、たんすなどの家具などの出品も数多くあります。

廃材が出る場所に出向く

解体工事現場・建築現場・製材所、木工所・ホームセンターなど廃材が出る場所を1件ずつあたってみましょう。現場の方に廃材を譲ってもらえないか、尋ねてみてもよいかもしれません。古家(ふるや)の解体現場は古材を入手できる可能性があるので、おすすめです。

ここで古民家(こみんか)と古家の違いについて触れておきます。古民家とは築50年以上で、伝統的軸組工法で建てられた家屋を指します。これに該当しない古い家屋が古家です。古民家には地元の森林で伐採された古材が、多く使用されています。

解体する際にはそれらの貴重な古材を傷つけないよう、古民家解体専門の職人さんが手作業で、丁寧に取り外していくのです。そのため、それらの希少価値も高い古材は、無料だと手に入りません。

一方、古家を一般的な方法で解体するのであるならば、重機で一気に解体してしまいますので、そこで廃材を譲ってもらえるかもしれません。味わいのある古材も期待できるでしょう。

次におすすめなのが、分譲地での新築工事現場です。新材の廃材を多く入手できる可能性があり、それらをエイジング塗装し、ビンテージ感を出してみるのもよいでしょう。

廃棄物処理業者に問い合わせる

解体工事現場や建築現場で廃材を譲ってもらえない場合、それらの回収先である廃棄物処理業者に問い合わせてみましょう。廃棄物処理業者は各都道府県の許可を受けているので、インターネットで必要な情報を検索できます。

ところで上記の現場で廃材を譲ってもらえないのには、原因があります。まず建設リサイクル法や廃棄物処理法などにより、現場で出る廃棄物の量や処分先などのデータを保存しておく必要があることです。

それら廃棄物はおおまかに分別され中間処理施設へ運ばれ、そこでさらに細かく分別されます。そしてリサイクルできない廃棄物は最終処分場へ運搬され、その後埋め立て処分になります。つまり現場にある廃材などは、まだこれらの工程を経る必要があるので、譲渡できないのです。

まとめ

貴重な古材を無料で入手するには、さまざま現場へ出向くよりはインターネットで情報収集した方が、より少ない労力ですみます。しかし、もし理想とする古材や廃材がなかった場合、探し続けるより古材の取引業者から直接購入した方がよいかもしれません。業者さんからアドバイスをもらえるうえに、DIYも早く進むでしょう。

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