古材のユーズド感がかっこいい!建材や家具に再利用される杉足場板の魅力とは?

日本の固有種である杉は、古くから日本建築を支える優秀な資材として人々から選ばれてきました。近年は古材の需要が高まり、建築資材だけでなく、DIYに使用する木材としても杉古材が求められているのです。

その中でも杉足場板に注目が集まっていることをご存じでしょうか。本記事では、建築資材としての杉の特徴・魅力と、杉足場板について解説していきます。

杉の特徴と魅力

杉は古くから日本の建造物に多用されており、外せない木材です。全国で植林しているため、比較的安価に入手できる杉の木は、建築資材やDIY木材に適したさまざまな特徴があります。

まっすぐに伸びるから扱いやすく木目も美しい

「スグ(直)」という呼び名が由来になったとも言われている杉は、まっすぐに伸びる針葉樹のことを言います。そのため建材としてはとても扱いやすく、木目もまっすぐ整っているので見た目も美しいです。

軽くて柔らかく加工がしやすい

杉の木は空気を多く含んでおり、軽くて柔らかく、断熱性能もよい特徴があります。床材として使えば肌触りがよく、足元にあたたかみを感じられるでしょう。柔らかい材質は建材として扱いやすい半面、傷がつきやすいなどの難点もあります。

杉は調湿性能に優れている

空気の含有が多い杉は、ほかの木材よりも調湿性に優れているのが特徴です。部屋の湿気を吸い取ってくれるのでカビが発生しにくく、乾燥するときには湿度を保つ性質も持っています。断熱性も兼ね備えているので、1年を通して快適に過ごせる家作りができるのです。

香りがよい

木材の芳香性としてよくあげられるヒノキですが、杉もまたよい香りを持っているのです。言葉に例えると、森林にいるようなすがすがしい香りで、杉の芳香はリラックス効果があると科学的にも証明されています。部屋や家具に杉を取り入れることで、心の落ち着きや安眠効果も期待できるでしょう。

杉の古材と言えば杉足場板

近年、DIYでアンティークやヴィンテージ木材として人気なのが足場板です。建設現場や工事現場などの高所で作業する際、作業員が行き来するために足場を建てます。その足元に敷かれているのが、足場板です。作業員の安全を守る非常に重要な素材であり、資材を運ぶためにも使われるので、強度や滑りにくさが求められます。

現在ではアルミやスチールなど金属製のものが多く使われるようになっていますが、古くから使われているのは杉や合板の木製足場板です。

歴史的建造物や橋梁の補修、改修工事などにはいまだに木製の足場板が使われており、杉足場板に関しては関西で多く使用されています。木製の足場板は劣化が早いため、3~5年で役目を終え廃棄処分となりますが、昨今では建築資材やDIY用の木材として注目され、再利用されているのです。とくに、杉の足場板は木目が美しく、加工もしやすいとあって人気の高い素材と言えます。

杉足場板の古材を使う利点と注意点

ここからは、とくに人気の高い杉足場板に着目して、建築やDIYに取り入れる際の利点と注意点を見ていきましょう。

唯一無二のヴィンテージ木材を手に入れられる

数年間にわたって雨風にさらされながら現場で活躍してきた杉足場板は、傷やペンキの付着・釘穴のあとなど独特の風合いが見られます。これらのダメージに同じものはなく、まさに唯一無二の木材を手に入れられるのが魅力です。

とくに杉は、経年変化によって木目が濃くあらわれ、全体的に深い色味になります。内装や家具に取り入れれば、味わい深くあたたかみのある空間に仕上がるでしょう。

安価で手に入る

古い建造物から取り出される古材や、アンティーク風に加工された木材などは値が張るものも少なくありません。杉足場板は、もともと現場での足場として使われていた木材のリサイクル品のため、安価で入手できるのも魅力の一つと言えます。

板が反っていたり隙間が空いたりする可能性がある

温度変化により収縮しやすい性質を持つ杉足場板は、木材として再利用する際に反りが気になることもあります。また一部のへこみや変形で、板を合わせたときに隙間が空いてしまうこともあります。そのため、反りや変形が気になる人は、加工が施され整った足場板の購入を検討するとよいでしょう。

床材に使う場合はとくに注意が必要

床材として杉足場板を取り入れる人も多いのですが、加工やコーティングがされていない足場板を使うのは要注意です。もともと建築資材として作られたものではないため、表面が毛羽だっていたり、凹凸があったり、ものによっては釘が残っていたりするものもあります。その床の上を素足で歩くのは非常に危険です。床材に使用する足場板は、しっかりと加工され、表面が滑らかなものを選ぶようにしましょう。

まとめ

役目を終えた杉や合板の足場板は、野焼きが禁止されて以降、産業廃棄物として高額の処理料金を支払わなければなりませんでした。それが今では個性的な古材として注目を集め、求める人があとを絶ちません。

廃棄されるものだった木材が、建築資材やDIYの素材として美しく生まれ変わる様は、まさに現代にふさわしいサステナビリティと言えるでしょう。資材としてたくさんの魅力を持った杉古材は、これからも多くの人から指示される木材であることは間違いありません。

「株式会社ブレットジャパン」は、ビンテージウッドの直輸入、フェイクビンテージの製造をメインとした会社で、店舗や住宅・家具の素材としてお客様に最良の提案をしております。「都会の中の異空間」、「モダンとの融合」を目指し、非日常的な空間をお客様に提供いたします。ご来店は完全予約制のため、より細かな対応が可能です。古材の魅力をご堪能いただけるショールームもございますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

    
ページ上部へ