店舗・オフィス・キッチンの顔になる!カウンターのご紹介(前編)

今年も残すところあと1か月!毎年毎年、判を押したように言ってますが、今年も言わせてください。

『一年経つのってほんっと早いですね』(`・ω・´)ゞ

ハロウィーンが終わった直後から、街中ではクリスマスディスプレイが目に付くようになるも、「早すぎるっしょ!」なんて思ってましたが。

この1か月で気温もググッと下がり、暖冬予報が嘘じゃないかと疑っちゃうくらいに寒い朝が続いて、クリスマスムードも盛り上がってきましたね。

サンタさんには、年末ジャンボの高額当選くじをお願いしようと思います( *´艸`)

 

【カウンターって?】

さて、今回は製作家具什器の中からカウンターをご紹介していきます。

カウンターと聞いて皆さんの頭に思い浮かぶのはどんなシチュエーションでしょうか?

お店の顔として存在感を見せるバーカウンター、銀行や市役所に行って用事を済ませる対面型の事務カウンター、商業施設の各店舗に必ずあるレジカウンターなどなど。

最近の住宅では戸建て・マンションに関わらずキッチンカウンターを設置するケースも多く、思ってる以上に日々目にする身近な存在です。

じゃあ、カウンターってそもそもどういう物を差すのか、その定義は?と思って調べてみたところ、、

カウンターとは英語の「counter」の事で、その語源はラテン語の「contra」から来ていてその原義は「反対して」との事。

これを現代のカウンターのシチュエーションに照らし合わせていくと、飲食店のカウンターも銀行やお役所も自宅のキッチンも、概ね利用者と対応者があちら側とこちら側といった反対側に(対面式)立って物事を進めていくイメージがありますね。更に現代において使われているカウンターの多くは、横に長い(短辺と長辺の差が大きい)台状のもので高さも人が立った状態で腰の位置から少し高い程度のものが多く見られます。
確かに横長の台でもローテーブル(卓袱台)のような高さの物はカウンターっていうニュアンスじゃ無いなぁ( ゚Д゚)

とはいえ、ザックリとした定義しかないカウンターは種類も豊富なので、目指したいイメージを明確にしてサイズや素材などを選んでいける楽しさがあります。

例えばカウンターの高さ。

明確な定義は無いものの、ローカウンターと呼ばれるタイプで700~750mm程度(ダイニングテーブルよりも若干高いくらい)、長時間座っても疲れにくい為、作業台やダイニングテーブル代わりにも最適です。

ミドルカウンターになると高さは900mm程度です。椅子を設置して座った場合に姿勢が若干前傾しやすいので、ラーメン店や定食チェーン店など回転率を高めたい飲食店などに採用されるケースが多いようです。

ハイカウンターだと1,000~1,100mm程度となりスポーツバーなどのスタンディングスタイルや高めのスツールと組み合わせて使うイメージになります。スツールに腰を掛けても足が床に届かないのでリラックス感は控え目ですが、気持ちがクッと上がる高揚感のような心地良さがありますね。

こうしてみると、想定する用途によって高さを選ぶのが良さそうです。

また、一番オリジナリティを出せるのがカウンターの素材。天板部分と側面の腰壁に同じ素材を使って統一感を出すのもアリですし、木材、鉄、コンクリートなどの異素材を組み合わせても面白いと思います。

 

ブレットジャパンではこれまでにも、店舗用・自宅用に様々なカウンターの製作をご依頼頂いてきました。

主にビンテージウッドなどの古材を取り扱っているので、古材の風合いを活かした仕上げのものを得意としています(^_-)-☆

今回は直近でご依頼頂き製作・納品したカウンターを中心に、オススメのカウンターをご紹介していきます。

 

【カウンター製作の実例紹介】

今回製作したのはスタンディングバーのバーカウンター。

現場施工の業者さんによって組み上げられたカウンターの台座に載せる天板部分を製作しました。

設計図面はお客様サイドでご用意いただいたものなのでここに掲載する事は出来ませんが、店舗入り口から奥に伸びる配置で、途中にカウンター内外を行き来する為の通路を挟むかたちで3mと4mのトータル約7mのカウンターになります。

7mの両端はL字に折れ曲がるなど、単純な長方形ではなく変形型となるのですが、配送・搬入の関係もあり、3mと4mをそれぞれ3分割で製作し、現場で組み上げていく計画で進めていきます。

天板の素材は、以前にこのブログでもご紹介したヘリンボーン柄のダイニングテーブルと同じスチームドライウッドの半割材。

半割加工時に出来る細かな製材キズを活かした模様の天面になります。

 

まずは天板用パーツの切り出しから。

幅80mmのパーツを数十枚貼り合わせていくのですが、厚みの差が大きくなるとパーツ同士の段差が激しく使用時に支障が出るため、プレーナーで厚みを揃えてからテーブルソーで幅を揃える作業になります。

更に今回はパーツ同士の接着面の隙間も極力抑えたかったので、テーブルソーで幅カットした側面に再度プレーナーを当ててフラットを出していきます。

手間のかかる作業ですが、この工程を経る事で仕上がりが綺麗になるので、1枚ずつ丁寧に進めていきます。

厚みを揃える作業

幅カット作業

カット面をフラットに

これと同時進行で天板のベースとなる合板のカットをします。

貼り合わせるパーツが多く仕上がる形状も複雑になるので、この合板の切り出したものをベースに基準を決めて作業を進めていきます。ここで狂っちゃうと後戻りが出来ない後半になって不具合が発生するリスクが、、

大手製材メーカーさんのように大型機械を導入して、コンピューターにピッポッパッ!で出来ればサイコーですが、、手作業で頑張ります(`・ω・´)ゞ

 

唸る工具!舞う木屑!!

図面通りに切り揃えたベース材

切り揃えたパーツ材ですが、製材しただけの状態では表面が粗かったりエッジの部分にササクレが経ってたり表面に小さなクラックがあったりします。

これらは製作のどこかのタイミングで整える事で、仕上がり時の手触りを滑らかで安全なものにするで欠かせない作業になります。

今回の製作では、パーツを組み上げてからではエッジ部分のササクレなどの対処が難しくなるため、この段階でサンドペーパーを使って綺麗にしていきます。

手間が掛かるし時には痛い目も見る(ササクレが手指に刺さる(ノД`)・゜・。)作業ですが、1枚1枚磨いては素手で触れて確認しながらの作業です。

サンドペーパーで滑らかに

左が作業前で右が作業後

綺麗なパーツが揃ってきました

ベース材の合板と化粧材のパーツが揃ったら、次は貼り合わせの工程。

接着剤を使って貼り合わせていきますが、ここで大活躍してくれるのがクランプと呼ばれる工具です。

一見するとフラットな表面の合板やパーツ材も、僅かなたわみや捻じれがあったりして、面同士をピタッと隙間なく張り合わせるのは至難の業。

そこで下の画像のようなクランプを適宜使って隙間を埋めたり位置を固定していきます。

接着剤を塗って

クランプで固定

固定固定固定!

隙間対策もクランプで

貼り合わせが完了したら丸一日以上しっかりと乾燥させて固定します。

そして次の工程がこのタイプの製作で一番気を遣う場面なのですが、、それが貼り合わせたパーツの余分な部分の切り落としの作業。

治具を使ってカットするラインを出して丸ノコで切り進めるのですが、今回のカウンターは一番長い辺で約4m。

ガイド役の治具は1mちょっとなので、継ぎ合わせながら4m先を目指す際に、手元のコンマ何ミリといったズレが4m先では数ミリズレてしまうなんてことも、、

緊張から力み過ぎたり、丸ノコの歯の状態が良くない場合(樹脂が詰まっているなど)でも、ズレが生じます。

今回の天板は細かいパーツを貼り合わせて製作しているので、例えばこの作業で一部でもえぐってしまうと、その天板丸ごとイチから製作し直しに、、(;゚Д゚)

工具を普段からメンテナンスして、力まず慎重に。これがこの作業成功の秘訣ですw

治具とクランプの合わせ技

力まず慎重に!

無事にカット完了(^_-)-☆

下のカット後の画像、左の画像だと大きな1枚ものの天板に仕上がってきてますが、右の画像のように2層を噛み合わせて3つのパーツを1つの天板にしています。

 

仕上がりが見えてきた!

左の三角の部分が嚙み合わせ構造

いよいよ完成が近づいてきましたが、この状態では天板側面から合板とスチームドライウッドの構造が丸見え。。

見た目の問題と強度を高める意味も込めて、枠材を回していきます。

天板のサイズによっては枠材設置の工程も含めて、完成段階までを一気に進めますが、今回は分割納品のものなので枠材も現場ではめ込んで接着できる状態にしていきます。

ジョイントカッターでの作業

サイズ感調整の仮固定

仕上がりはこんな感じに

枠材は施工後の使用時に一番人の手などが触れる箇所になるので、強度や手触りのスムーズさなどに気を配ります。(画像の枠材はサンディング加工前のものなので荒いです)

サイズ調整、サンディングなどの作業の後は塗装に移ります。

今回使った素材(スチームドライウッド)は飴色のような色味が特徴的なので、クリア塗料(透明系の塗料)で素材の色を引き立てる塗装がオススメ。

塗装と乾燥を何度か繰り返す事で、色濃く艶のある上品な仕上がりになっていきます。

枠材の塗装工程

天板の塗装工程

仕上がりはこんな感じ

ブレットジャパンでの作業はここまでとなり、仕上げたパーツを現場施工の業者さんに組み上げて貰います。

さて、その仕上がりは、、、現在施工業者さんによって、現場施工中との事ですので、次回ご報告出来ればと思います。

年が明けて2月のブログでは、今回のカウンターの完成画像などのご紹介と、これまでブレットジャパンが手掛けた様々なカウンターをご紹介予定です。

ご期待ください(≧▽≦)

 

 

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